謎解きイベントの制作依頼|見積依頼書の記入例

謎解きイベントの制作依頼|見積依頼書の記入例謎解きイベントの制作依頼|見積依頼書の記入例
最初に押さえたいポイント

謎解きイベントの制作依頼では、開催目的・参加者・会場・日程と、委託したい作業を同じ依頼票にまとめます。予算や企画が決まっていなくても、未定の項目と決める期限を書けば相談の出発点になります。この記事では、コピーして記入できる見積依頼のテンプレートと、商業施設の催事を想定した架空の記入例を用意しました。

画像はAI生成のイメージです。実際の打ち合わせや制作案件を撮影した写真ではありません。

最初の依頼票は、提案してほしいことを伝えるために使う

「謎解きイベントを開きたい」だけでは、問題を作る仕事なのか、印刷や会場運営まで任せる仕事なのかが伝わりません。最初に、参加者にどんな体験をしてもらいたいか、社内で何を担当できるかを分けます。例えば「館内の普段立ち寄らない区画まで親子に歩いてもらいたい」という目的なら、探索地点の配置や店舗との調整も提案内容に関わります。

この段階で、物語の細部や全問の内容まで決める必要はありません。依頼票では相談の前提をそろえ、見積を受け取ったら謎解きの見積書を同条件で比較する方法へ進みます。発注する範囲が固まった後は、成果物と検収条件を記した調達仕様書に落とし込みます。

コピーして使う、謎解きイベントの見積依頼票

以下は民間のイベント相談を想定した独自の記入用ひな型です。各欄の「__」を書き換えて使えます。未定の場合は、候補・決定担当・決定予定日を記載してください。空欄のまま送るより、どこから提案してほしいかが伝わります。

項目が見切れる場合は横にスクロールできます 見積依頼票の空欄版

項目記入欄迷ったときの書き方
案件名・窓口案件名:__/会社・部署:__/担当:__/返信先:__企画を確認する担当と発注を決める担当が異なれば併記
目的・対象者参加後に期待する行動:__/対象者・同行者:__「集客」だけでなく、回遊・再来館・地域理解など具体的に
会場・探索範囲所在地・施設名:__/屋内・屋外:__/使える区画:__/図面:有・無未確定なら候補ごとの制約、確定予定日を記入
日程・時間開催日:__/受付時間:__/準備・撤去可能時間:__/企画決定日:__開催日が動かせるか、先に広報物が必要かも記入
参加規模・体験想定参加人数・組数:__/無料・有料:__/希望体験時間:__/参加方法:__延べ人数と同時参加数、人数と配布する冊子数を区別
予算の範囲想定額:__/税込・税抜:__/含める費目:__/社内承認状況:__未定なら、比較したい規模や予算案の提出期限を記入
委託する仕事企画:__/問題:__/デザイン:__/印刷:__/設営撤去:__/受付・運営:__「委託希望・自社対応・要相談」のいずれかで記入
必要な成果物冊子の仕様・部数:__/解答・ヒント:__/台本:__/告知画像・LP:__データ納品と印刷現物を分ける。元データの要否も記入
確認・利用条件原稿確認者:__/確認に必要な日数:__/希望修正回数:__/利用会場・期間・媒体:__再演、別会場利用、内容改変の予定があれば先に伝える
残る確認事項会場管理者への確認:__/配慮事項:__/データ収集の有無:__/回答希望日:__参加者情報を集める場合は、項目と保管・集計の担当も相談

「予算内で最大限」の一文だけでは、印刷数を減らすのか、当日スタッフを自社で用意するのかを比較できません。必須の条件と、提案により変更できる条件を最後に分けて添えましょう。数量をまだ決められなければ、500部と1,000部など、比較したい条件を明示します。

記入例:商業施設の館内周遊イベントを相談する

以下の施設・規模・金額・日程は、依頼の書き方を示すための架空設定です。IMGAMEの実績、料金、受注条件、標準の準備期間を示すものではありません。

項目が見切れる場合は横にスクロールできます 架空の施設「みどりモール」からの相談例

記入する項目記入例
目的と参加者家族で館内を歩き、普段利用しないフロアを知る機会を作りたい。小学生と保護者の組を想定するが、対象学年と保護者の手助けの程度は提案を受けて決める。
会場と日程架空施設の屋内共用部。土日の2日間、受付10〜16時を候補とする。具体日は未定で、社内決定は開催候補日の8週間前を予定。実施可能な制作工程は相談したい。
規模と体験参加費無料。1組1冊で合計1,000冊を用意したい。冊子数は予算検討用で、1,000組の来場を見込めると確認できているわけではない。館内5地点、体験45〜60分を希望し、試遊で調整したい。
費用と委託範囲企画・問題・デザイン・冊子印刷・運営資料を合わせ、税抜80万円以内を社内検討の仮上限とする。実現できる範囲と除外費目の提案を希望。当日受付、施設内の掲示、撤去は自社担当の案で相談する。
施設から渡すものフロア図、施設ロゴ、利用可能区画の写真を共有予定。ロゴ使用の社内承認は施設側で取得する。問題に店舗名を使う場合の調整担当は未定。
納品と利用冊子1,000部、印刷用PDF、解答・ヒント表、受付台本を希望。施設の告知ページは自社制作。利用は今回の会場・会期を基本とし、再演は別途相談。元データは必要性から相談したい。
未定事項と回答依頼各地点の利用許可、混雑時の受付方法、試遊の日程は未定。実施可能性、必要な施設側の作業、費用に含まれないもの、見積提出に不足する資料を教えてほしい。

この例の「8週間前」「45〜60分」「80万円」は依頼者側の希望です。希望だけで実施できるとは判断せず、制作側の工程、会場確認、校正や試遊に必要な時間を照合します。参加規模も冊子数から自動的に決まるものではないため、集客予測と製作数量は別欄で管理してください。

制作のみと運営込みでは、依頼文を書き分ける

制作を頼み、当日の運営は自社で行う場合

次の文面を依頼票に添えられます。「企画・問題制作・デザイン・印刷と、当社スタッフが使用する受付台本・解答ヒント表の制作を相談します。参加受付、会場への設置と撤去、当日の参加者対応は当社が担当する予定です。事前説明会と試遊への対応可否、当日の問い合わせ支援の有無を、費用とともに分けてご提示ください。」

台本があるだけで担当者が迷わず運営できるとは限りません。引き継ぎの対象人数、説明方法、よくある質問、想定外の事態で連絡する相手まで確認します。

制作から当日の運営まで相談する場合

文面は次のように変えます。「企画・制作に加え、設営、受付、ヒント対応、混雑時の案内、終了後の撤去を含む案をご提案ください。必要な役割・人数・稼働時間、休憩や欠員時の対応、施設側で用意する備品と人員を分けてお示しください。会場利用の承認と施設内の連絡調整は当社が担当する予定です。」

「スタッフ2人」でも、受付専任なのか、設営や巡回を兼ねるのかで業務が変わります。人数だけでなく、時間帯ごとの役割を渡すと比較しやすくなります。

概算相談では未定を残し、比較見積の前には条件をそろえる

最初の相談では、会場候補、希望時期、予算検討の状況、任せたい仕事から始められます。複数社の提案を比較する段階では、参加キット数、開催時間、現場対応、修正工程、納品形式、利用期間を共通の条件にそろえます。違う条件で出た金額を、そのまま高い・安いと評価しないようにしましょう。

発注範囲の実例として、川崎市の令和8年度多摩区まち歩き謎解きイベント実施委託仕様書があります。問題制作のほか、LP・広報物・設置物・報告書などの業務や納品を定めています。これは当該事業の条件です。掲載された数量や工程を、民間催事の標準や費用相場として転用するのではなく、依頼から抜けている仕事を探す参考にできます。

利用・改変・再演の希望は、制作を始める前に伝えます。文化庁の著作権契約書作成支援システムも文書による条件整理の参考になります。ただし、一般人どうしの契約を想定した案です。法人の制作委託契約をそのまま代替するものではありません。実際の利用範囲と契約条項は、当事者の担当者間で確認してください。

制作依頼・見積依頼のよくある質問

Q予算と会場が未定でも相談できますか?

まず、開催の目的、会場候補、希望時期、予算を決める予定日を伝えましょう。概算を出せる範囲や必要な資料は依頼先に確認します。会場や人数が変わる場合は、提示額にどの前提が付いているかを残しておくと、後の再見積がしやすくなります。

Q制作だけの依頼と運営込みでは、何を書き分けますか?

受付、設営撤去、ヒント対応、巡回、備品、当日の連絡窓口の担当を分けて書きます。自社運営なら、台本や説明会など引き継ぎに必要なものを記載します。運営も委託するなら、業務別の人数・時間と、施設側に残る仕事を確認してください。

Q納品物と修正回数は、いつ決めますか?

見積依頼時に希望を示し、発注前に対象工程と数量をそろえます。「修正2回」だけではなく、企画・原稿・デザインのどの段階か、確認をまとめて返す期限、印刷後の変更の扱いを決めます。契約条件を満たしていない箇所の修正と、新たな追加要望も分けて確認します。

Q施設の情報を問題に使ってもらうときは、何を渡しますか?

出典の分かる施設紹介、使用してよいロゴや写真、表現を確認する担当窓口を用意します。店舗名や第三者の素材は、使える範囲が確認できたものから渡してください。参加者情報を集める企画にする場合は、情報の項目・取得方法・保管担当も別途整理します。

記入できた条件から、制作範囲を相談する

IMGAMEは、会社紹介で施設プロデュース、空間演出、内装施工、コンテンツ開発を案内しています。謎解きや体験型コンテンツの企画を検討している場合は、上の依頼票のうち分かる項目を添えて、法人の制作・導入相談へお送りください。希望する会場・時期・担当範囲を共有し、案件ごとの対応可否と条件を確認できます。